当社グループはセグメント別に、水産物卸売事業、冷蔵倉庫及びその関連事業、不動産賃貸事業 の3つの事業を展開しております。
◆ 水産物卸売事業 ◆
当社は、国内全域、そして世界各地より集荷した生鮮・冷凍魚介類並びに水産加工品を、仲卸業者や売買参加者等に販売する農林水産省及び東京都から認可を受けた豊洲市場の卸売業者（※）で、東京都中央卸売市場における水産物取引の中核として、生産者と消費者の間に立って、水産物の安定的・効率的な流通をはかっています。
取扱品目は多種多様のあらゆる水産物で、魚種、生鮮・冷凍の違い、加工の度合い、販売先等に応じ下記の各部門が対応しています。
子会社では 、㈱埼玉県魚市場が「埼玉県水産物地方卸売市場（さいたま市北区）」および「川越総合地方卸売市場（川越市大袋）」 で、千葉魚類㈱が「千葉葉市地方卸売市場（千葉市美浜区）」で、それぞれ卸売業者として営業を行っています。
※「大卸（おおおろし）」あるいは「荷受（にうけ）」とも言われます。
大物部
魚の横綱マグロ。エネルギッシュなせりにも大物部のパワーが炸裂
最高級といわれる本マグロをはじめ、キハダからカジキまで多くの種類のマグロを集荷・販売しています。生鮮マグロは鮮度が保たれた状態で、冷凍マグロは船内で瞬時に冷凍されたものが国内のみならず海外からも入荷してきます。漁獲量の規制が厳しくなる中、需要への対応と資源保護の両面が求められています。
- 主な取扱品
- 生鮮・冷凍マグロ全般
※本マグロ、インドマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、カジキマグロ -
鮮魚部
鮮度保持が命。多彩な魚種を手際良く扱う技術とノウハウ
北海道から九州にいたる日本近海や、世界各国から輸入された、鮮魚、養殖魚などを扱っています。取り扱い魚種は多岐にわたり、近年では養殖技術の発達により、良質な養殖魚が増えています。また、鮮度保持にも細心の注意を払っています。
- 主な取扱品
- 鮮魚：タイ、ヒラメ、アジ、サバ、イカ、イワシ、タコ、カツオ、ブリ、キンメ、秋鮭、ワラサ、サワラ、カレイ、サンマ、カニ、タラなど
養殖魚：タイ、ハマチ、カンパチ、サーモン、平目 など -
特種部
主要取扱品は高級魚介。要求される熟練した目利きと商品知識
寿司屋や料理屋さんのケースに並ぶウニやアワビ、活魚など業務用高級魚がメインです。グルメブームによる需要の増加に伴い、海外からの輸入も増加しています。
- 主な取扱品
- 業務用高級魚：フグ、タイ、ヒラメ、ウニ、エビ、カニ など
貝 類：カキ、アワビ、平貝、ミル貝、赤貝、北寄貝 など
活 魚：タイ、ヒラメ、カンパチ、ハマチ など -
干魚部
幅広い種類で、食卓を豊かに彩る干物・合物
鮮魚と加工品の間に位置するアジやサンマに代表される開きなどの“合物”をはじめ、シラス・煮干しなどの干魚、ウナギの蒲焼など取扱品目は多種にわたっています。このため、すべての商品に対応できる知識と柔軟な営業スタイルを持ち、お客さまである仲卸業者、売買参加者に提供しています。
- 主な取扱品
- 合 物：ウナギ、干物（アジ、サンマ、カマス、イカ、サバ） など
干 魚：しらす、煮干し、干スルメ、ワカメ、シシャモ など -
加工商品部
主役から脇役まで、食卓を豊かに彩る練製品・惣菜
かまぼこ・おでん種などの練物、パック物の煮魚や焼き魚などの惣菜類等、多種多様な商品を小ロットから扱い、お客さまである仲卸業者、売買参加者に提供しています。
- 主な取扱品
- 練製品：かまぼこ、ちくわ、カニ風味かまぼこ、おでん種 など
惣 菜：煮魚、焼き魚、佃煮 など -
冷凍商品部
冷凍品から伝統的な塩蔵品まで、世界中から集荷
家庭の食卓に上ることが多いサケ・マスや、タラコ・イクラなどの魚卵類をはじめ、多種多様な魚介類は、冷凍で集荷・販売されています。産地も日本近海から世界各国まで大きく広がっています。発達した冷凍技術を駆使し、これらの商品の安定供給に大きく貢献しています。
- 主な取扱品
- 冷凍品：サケ、マス、ギンダラ、赤魚、サバ、エビ、カニ、イカ、タコ など
塩蔵品：サケ、マス、ミガキニシン、数の子、イクラ、タラコ、筋子 など -
リテールサポート室
季節や旬に合わせ商材をプロモーション
日本国内はもとより世界各地から集荷した水産物について、スーパーや水産物専門の量販店等に対し季節や旬に合わせた商品供給とプロモーションを行っています。
また、テレビショッピングやラジオショッピング、さらに誌面媒体を利用した通販事業への商品供給も行っています。
海外事業部
世界の海から日本へ、日本の魚を世界へ
魚の目利きによる、世界の漁場での買付で本物の味をお届けする輸入調達・販売。そして世界に広がる寿司ブームと、更に広がりを見せる魚ビジネスをマッチングする輸出販売を行っています。
サポート部門（事務管理部門）
販売の第一線をサポート、サービスの向上に尽くす
古き良き伝統を残す卸業界のなかで、東都水産では、売買管理において、早くからIT化を推進し、現在では会社の業務全般におけるＤＸ化を推し進めています。売買データの集中管理、決算業務や送金・入金管理を行う経理部、オンラインによる業務の効率化を推進する電算部、さらに社員一人ひとりの業務と生活を支援する総務部等、それら部署の活躍に見ることができます。第一線の営業スタッフだけでなく、サポートメンバーも一丸となってお客様へのサービスをお届けしています。
◆ 冷蔵倉庫及びその関連事業 ◆
当セグメントには ㈱埼玉県魚市場 、釧路東水冷凍㈱ 、豊海東都水産冷蔵㈱、カナダのAERO TRADING社（ATC社）の子会社4社が属し、冷蔵倉庫の運営や水産物の買付 ・加工 ・販売を行っています。
| ㈱埼玉県魚市場 | 物流センター（冷凍・冷蔵倉庫併設）および冷凍・冷蔵倉庫の運営 |
| 釧路東水冷凍㈱ | 水産物の買付 ・加工 ・販売、冷凍・冷蔵倉庫の運営 |
| 豊海東都水産冷蔵㈱ | 冷凍・冷蔵倉庫の運営 |
| ATC社 | 水産物の買付 ・加工 ・販売 |
埼玉県魚市場物流センター（2018年3月竣工)
◆ 不動産賃貸事業 ◆
貸ビル、賃貸マンションを所有し、安定的な収益を獲得しています。
子会社では、㈱埼玉県魚市場が埼玉県水産物地方卸売市場の管理 ・運営を、カナダのSUNNY VIEW ENTERPRISE社がオフィスの賃貸事業を行っています。
| 東都水産㈱ | 貸ビル、賃貸マンションの賃貸 |
| ㈱埼玉県魚市場 | 埼玉県水産物地方卸売市場の管理 ・運営、小売施設 ＜生鮮漁港川越＞の運営 |
| SUNNY VIEW ENTERPRISE社 | オフィスの賃貸 |
